特別受益による相続額の減少-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

特別受益による相続額の減少とは? 特別受益とは、「お小遣いや誕生祝い程度の贈与を除く」というニュアンスを持った言いまわしで、高額な生前贈与が行われた場合が対象となります。 なので、被相続人から贈与や遺贈を受けていた相続人は、「特別受益」 として、相続額から特別受益額が、その分減らされます。 そんな、特別受益による相続額の減少について学びましょう。 公平な相続を行うための「特別受益」という考え方 相続人が複数いる場合には、その中のひとりが、被相続人の生前に高額な財産をもらっていたり、相続とは別に遺贈を受けていることがあります。 たとえば、「姉は結婚したとき、父から結婚祝いとして高級車をもらっていた」「母の遺書に『長男に1,000万円を遺贈する』と書かれていた」というようなケースです。 これらの生前贈与や遺贈を考慮せずにそれぞれの相続分を決めてしまっては、贈与や遺...
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遺贈や死因贈与による相続財産の減少-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

遺贈や死因贈与による相続財産の減少 被相続人が、遺贈や死因贈与を行っていた場合、相続財産は少なくなります。 ですが、被相続人が、遺贈や死因贈与を行うことで、受遺者や受贈者に遺産の一部を引き渡したり、支払ったりしなければなりません。 ですので、遺贈や死因贈与について詳しく勉強しましょう。 遺言で他人に財産を譲渡する「遺贈」 まず、相続があった場合には、被相続人が遺贈や死因贈与をしていないか、確認する必要があります。 相続人は、遺贈を受けた者、死因贈与を受けた者に対して、財産を引き渡したり、支払ったりする義務を負うからです。 遺贈と死因贈与、どちらの場合も、現在手元にある分よりも、相続財産が減少することになります。 まず、遺贈とは、被相続人が遺言によって,その財産を他人に無償で譲渡することを指し、遺贈する側を遺贈者を受ける側を受遺者といいます。遺贈は、相続人以外...
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公正証書遺言の作成-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

公正証書遺言の作成 公正証書遺言の作成は、近くの公証役場に行けば、いつでも作成することができます。 入院中や、寝たきりで動けない場合などには、公証人に病院・施設、または自宅まで出張してもらい作成することも可能です。 ※作成時期:生前のいつでも / 作成する人:遺言者(被相続人) 公正証書遺言の作成手順 公正証書遺言は、公証役場で公証人に遺言の趣旨を口頭で述べ、それに基づいて公証人が作成する遺言書です。 通常の公正証書遺言の作成では、遺言内容を書いたものを事前に公証人に送っておき、当日は証人2名以上とともに公証役場に行って作成します。なお、推定相続人や受遺者、またその配偶者や直系血族、未成年者は証人になれないので、注意しましょう。(民法第974条) *自分で証人を用意できない場合は、公証役場が信頼の置ける人を紹介してくれます。 さらに、遺言者(被相続人)が...
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自筆証書遺言の作成-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

自筆証書遺言を作成する 家族のために遺言を残す際に、自筆証書遺言を作成される方もいらっしゃると思います。 ですが、自筆証書遺言には、いくつかのルール(要件)があり、どれか一つでも欠けてしまうと、自筆証書遺言による遺言は無効になってしまいます。 そこで、自筆証書遺言の作成方法のルールを学びましょう。 自筆証書遺言作成の5つのポイント 自筆証書遺言(じひつしょうしょゆいごん/じひつしょうしょいごん)とは、「遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない」と、民法968条に規定された遺言方法の一つです。 自筆証書遺言の作成のルールとして、次の5つのポイントに注意してください。 1、全文自筆 全文自筆で作成をする必要があります。 自筆証書遺言の場合、カーボン紙を使用し、遺言の内容の複写は認められていますが、ワープロやパソコンを使用した...
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一般的な遺言書の作成方法-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

2種類ある遺言の一般的な作成方法とは? 一般的な普通方式の遺書でよく使われるのは、自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類です。 各遺言を有効な物にするためには、それぞれの方式に従って作成しなければなりません。 今回は、一般的な遺言書の作成方法についての相続手続きの基本的なルールを学んで行きましょう! 普通方式の遺言には3種類ある 遺言には、普通方式の遺言と特別方式の遺言があります。 普通方式の遺言でよく使われるのは、次の2種類です。必要に応じて、遺言の種類を決めて作成しましょう。 [1]自筆証書遺言 全文を自分で書く遺言書です。簡単で費用もかかりませんが、すべて自筆にすることと、日付・署名・押印が必要です。代筆やワープロによるものは、無効です。 日付の記入がないものや、「平成◯年◯月吉日」のように、日付が特定できないものも、無効になります。 [2]公正証...
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遺言による相続についての意思表示-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

遺言による相続についての意思表示をする 遺言とは、被相続人の財産や身分などについて、死後の法律関係を定めるための意思表示のことです。 遺言書で自分の意思を残しておくことは、特定の人へ相続をさせたい場合、子供がいない場合、はたまた、子供(相続人)同士の相族争いを防ぐために、とても必要なことの一つです。 遺書書の主な目的は、相続を巡る争いを防止することです 「うちは財産が少ないから遺言なんて必要ない」などと思っている人が多いのではないでしょうか。しかし現実には、遺言書がないために、相続を巡って争いが起こることは、珍しくありません。とくに、子がいない夫婦は、遺言書がないと、被相続人の兄弟姉妹が4分の1を法定相続してしまいます。「自分の配偶者に全財産を残したい」という人にとっては、不本意なことでしょう。 また、事業を営んでいる人が特定の子どもに事業を継がせたいと考えている場合も、...
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各人の納付すべき相続税額-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

相続税の計算3:各人の納付すべき相続税額の算出方法 第4段階では、各人の納付すべき相続税額を計算します。最終的に導き出されたこの額が、支払わなければならない相続税額です。 ※手続き開始時期:被相続人が亡くなってから10ヶ月以内 / 手続きをする人:相続人・受遺者 相続税の総額から告人の相続税額を求める 第4段階では、まず相続税計算の第3段階で求めた「相続税総額」を、「課税価格の合計額」に占める「各人の課税価格」の割合で配分して、各人の相続税額を求めます。 具体的な計算式は、「各人の相続税額=相続税総額×(各人の課税価格 − 課税価格の合計額)」となります。 被相続人との関係によって相続税の2割加算を行う 次に、相続人や受遺者などの中に、被相続人の1親等の血族(代襲相続した孫などの直系卑属を含む)または、配偶者以外の人がいるかどうかの確認をします。 もしい...
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課税遺産総額と相続税総額-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

相続税の計算2:課税遺産総額と相続税総額 相続税計算の第2段階は、課税遺産総額の計算を行います。続けて、第3段階の相続税総額の計算も行うので、ぜひここで、第2・第3段階の計算についてを学びましょう。 ※手続き開始時期:被相続人が亡くなってから10ヶ月以内 / 手続きをする人:相続人・受遺者 告人の課税価格の合計額から課税遺産総額を計算する 相続税計算の第2段階は、課税遺産総額の計算を行います。 まず、課税価格の計算で計算した、各人の課税価格の合計額を出し、次に「3,000万円+(600万円 × 法定相続人の数)」によって、遺産にかかる基礎控除額を求めます。なお、法定相続人の範囲については、注意が必要です。とくに、相続税法上は、相続放棄した人も法定相続人として扱われることを、忘れないでください。 最後に、「課税価格の合計額」から「遺産に係る基礎控除額」を引けば...
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課税価格の計算-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

相続税の計算1 各人の課税価格 相続税の計算の第1段階は、相続人各人の課税価格の計算です。 課税価格を算出するために、相続した財産から非課税財産や債務などを引き、3年以内の贈与を足していきます。 ※手続き開始時期:被相続人が亡くなってから10ヶ月以内 / 手続きをする人:相続人・受遺者 本来の財産に『みなし相続財産』を足す 相続税計算の第1段階は、相続人各人の課税価格の計算です。 財産をもらった相続人はもちろん、遺贈を受けた受遺者など、それぞれの課税価格を計算していきます。出発点となるのは、相続または遺贈によって取得した本来の財産の価額です。これにまず、みなし相続財産の価額を加えます。 以前課税される財産とされない財産でも記載していますが、みなし相続財産とは、厳密には相続や遺贈で取得した財産とはいえないにもかかわらず、相続税法上、相続税の課税対象とされてい...
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4段階の相続税の計算方法-相続手続きの基本的なルールを学ぶ

相続税の計算は4段階に分けて考える 以前相続税の計算の基本でも簡単に説明をしたように、相続税の計算には、4段階の相続税の計算方法があります。その、相続税計算のより具体的な計算方法を理解する前に、まず相続税計算の全体の流れを把握しましょう。 相続や遺贈があったら相続税を算出する 相続や遺贈によって財産を取得した際に、支払うべき相続税(各相続人の納付すべき相続税額)の額を算出する作業は、大きく4段階に分けることができます。 まず、第1段階として、「相続人の課税価格を計算」します。 次に、第2段階として、「課税遺産総額を計算」し、そこから第3段階として、「相続税総額」を求めます。これを配分するのが第4段階で、「各相続人の納付すべき相続税額」が決まります。 なお、税金関係の法令はよく改正されます。相続税の計算方法は大きく変わる可能性があるので、相続税法の改正には注意しましょう...
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